聞き書きとは
- 「話し手の方と聞き手のわたしたちが会いやすい場所」というくらいで、あとはその時の状況によってさまざまです。話し手の方が落ち着いて話せる環境でさえあれば、とくに決まった条件はありません。
- 話し手の方はふつうはお一人なので、聞き手も一人のことが多いです。話し手の方に介添えの方がいらっしゃる場合やご家族が同席される場合もあります。その場合でも、聞き手はだいたい一人です。
- だれでも! 聞き書き・大田区民の会では、有名な人ではなく、むしろ普通の人の生きた足跡を書いておきたいので、どなたにも話し手になっていただきたいと考えています。たとえば、30年前40年前の日本の街の普通の人たちの足跡は消えてゆきつつあります。特別な体験・珍しい体験ではなく、忘れられてゆく普通の暮らしの場面を切り取って残しておきたいのです。
- 聞き書き・大田区民の会メンバーは6~7人。仕事をしながらボランティア活動として聞き書きをしているメンバーがほとんどなので、動ける人数はその時によって多少変わります。区民大学講座で和多田進先生に聞き書きの手法を直接教わり、実習を経て会を結成しました。これまでの活動の一部をこちらのページでご紹介しています。
- 語り手の方のご了解なしにお話の内容を公開することはありません。聞き書きを文章にしたらご本人に読んでいただき(またはこちらで読み上げて聞いていただき)内容をご確認いただいてから清書をします。聞き書きができあがりましたら印刷して語り手の方に差し上げております。(原則として印刷の実費のみいただきます。)
1、どんな場所で?
2、何人で?
3、話し手はだれ?
4、聞き手はだれ?
*聞き書きができあがったら
聞き書き・大田区民の会とは
2011年、おおた区民大学の講座「地域の歴史を伝える方法を考えよう~<聞き書き>からみえること」で、「日本聞き書き学会」理事 和多田進先生をお招きして学んだメンバーの有志が講座終了後に発足した会です。
これまでは、人それぞれの歴史は、自分で書ける人、あるいは功成り名遂げた人が残すものでした。ところが、その同じ時代に生きた大勢の普通の人たちの生活や考えも・・むしろそれこそが、歴史の大切な部分、面白い部分であることが認識され始めました。
そういった考え方に共感するところのあるわたしたちは、講座終了後、さらに研鑽を続けるべく「聞き書き・大田区民の会」を作りました。聞き書きでは、技術だけではなく人間をまるごと把握することが最も大切であることを忘れずに、勉強・活動をしております。